講師陣紹介
光井 將一
奈良先端科学技術大学院大学 教育推進機構 イノベーション教育部門 特任教授
大学発ベンチャー企業の経営者として、実質倒産の休眠から株式上場まで天国と地獄、双方の事業経験を積む。その後、経験を活かして近畿経済産業局、岡山県、大阪府、大阪市、兵庫県などで産業振興の委員・指導員を勤める。一方で、産業育成の鍵を握るのは長期的な人材育成と考え、高等学校教科書を執筆したり、大学で起業を中核とした実務的講義を行なったりしている。奈良先端大において技術ベンチャー論、技術経営等の講義を担当。
飯田 元
奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 情報科学領域 兼 教育推進機構 イノベーション教育部門 教授
専門は、ソフトウェア工学(ソフトウェアプロセス、プログラミング言語、設計・モデリング技法、ソフトウェア解析)。産学連携による実証的ソフトウェア工学の研究プロジェクトに長年従事。欧州におけるIoT/Industry4.0推進の重要拠点である独・フラウンホーファ実験的ソフトウェア研究所(IESE)とも長年の共同研究実績を有する。また人材育成プログラムの運営にも深くかかわり、近年は技術統合型プロダクトの開発をターゲットにした人材育成プログラム(IT-Triadic、平成23~27)に取り組む。博士(工学)。
藤川 和利
奈良先端科学技術大学院大学 総合情報基盤センター 兼 先端科学技術研究科・情報科学領域 教授
コンピュータ・ネットワークに関連する研究、特にマルチメディア通信、センサネットワーク、ユビキタス・コンピューティング/ネットワーク、分散処理技術の分野を専門とする。産官学連携による大規模災害時の救助活動支援システムに関するプロジェクトに参画。実証的国際連携プロジェクトであるPRAGMAにもSteering Committeeとして参加。また、人材育成プログラムの運営にも深く関わり、近年は、情報セキュリティを技術的・社会的側面から捉えることを目的とした人材育成プログラム(IT-Keys, SecCap, 2007?)に取り組む。博士(工学)。
荒牧 英治
奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科・情報科学領域 教授
専門は自然言語処理と医療情報学で、医療や健康への応用を目指したICT研究に取り組んでいる。特に医療テキストの解析に関しては実績が多い。また、学生時代の企業経験を経て、企業共同研究、ソフトウェア・ライセンス提供、技術アドバイザーなどNAIST着任以降約20社との協働を行っている。中でも、Twitterを用いたインフルエンザ流行予測に関する研究は被引用数500を超え、ソーシャルメディアメディアの代表的な研究の一つになっている。未踏ソフトウェア創造事業の第1回、第2回スーパークリエーター。
市川 昊平
奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科・情報科学領域 准教授
専門は、分散システム。近年のクラウドコンピューティングの発展を支える仮想計算機および仮想ネットワーク技術に関する研究開発に取り組んでいる。eScienceの国際的な共同研究コミュニティの中心的組織であるカリフォルニア大学サンディエゴ校と長年共同研究を実施しており、国際共同研究コミュニティの中で日本・米国・台湾・タイなどの各国の研究機関と共同して地球規模の広域な仮想ネットワークテストベッドを構築するプロジェクトを率いている。近年はビッグデータ・AI・クラウドコンピューティングを対象とした大学間連携教育プロジェクト(enPit AiBiC, 平成28年~)にも取り組む。博士(情報科学)。
新井 イスマイル
奈良先端科学技術大学院大学 総合情報基盤センター 准教授
公共交通ビッグデータ、屋内ナビゲーションといったユビキタスコンピューティング分野の研究に従事する傍ら、内閣官房オープンデータ伝道師、総務省地域情報化アドバイザー、Code for Naraメンバーとして、地域のオープンデータ公開・利活用や地域IoT促進等の社会活動に取り組む。
神原 誠之
奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科・情報科学領域 准教授
専門は、ヒューマンロボットインタラクション(HRI)、環境知能、複合・拡張現実感(AR)。特に近年は、ロボット化・知能化技術開発が急速に進む社会において、高度な知能を持つロボットと人間の調和的共生を目的とした研究推進している。特に、私的空間で日常的に対話を行うパートナーロボットや自動走行車などが、人間と適切な関係性を実現するための「快適化知能」を提起している。また、学生による起業を積極的に支援し、現在も大学発ベンチャーと共同研究契約を締結し、基礎から社会応用を見据えた幅広い視点で研究を実施している。
松田 裕貴
奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科・情報科学領域 助教
人間と情報技術が協調して動作するシステムを中心に、IoTやAIを活用した高度な社会を実現するための研究に取り組んでいる。自らも新たなIoTデバイスの開発に携わっており、代表作であるWaistonBelt(ベルト装着時にウエストを自動測定してくれるIoTベルト)は、NHK全国放送や雑誌などで取り上げられた。
明石工業高等専門学校専攻科を卒業後、奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)にて博士前期・後期課程を修了。情報科学技術と人間が協調する “ヒューマン・イン・ザ・ループ” システムの研究に従事。現在は、同学先端科学技術研究科にて助教を務める。最近では、モバイルデバイスを用いた環境センシングと心理状態推定を研究テーマとして取り上げ、実環境ベースでの研究を進めている。博士(工学)。
澤邊 太志
奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科・情報科学領域 助教 / 株式会社amirobo tech 代表取締役
人とロボットが快適にインタラクションできる世界を作るために、なでながら話すケアロボットの開発や快適な自動走行車両の研究などに取り組んでいる。博士課程時に大学発ベンチャーとして、㈱amirobo tech(アミロボテック)を大学寮にて設立し、研究基礎技術を中心とした、ロボット技術の応用や快適なアプリケーション開発を通したビジネスを行なっている。現在は、京都の精華町に拠点を移し、テック企業の一社として、関西圏でのIT技術の実応用を行なっている。
大阪生まれ、オーストラリア育ち、立命館大学のロボティクス学科を卒業後、奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)にて博士前期・後期課程を修了。コンフォート・インテリジェンス(快適化知能)を創造するために、HRI分野での研究を同大学院にて助教として行なっており、またCEOとして会社経営をも行なっている。博士(工学)。
平尾 俊貴
奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科・情報科学領域 助教 / 株式会社dTosh 代表取締役社長
奈良先端科学技術大学院大学 博士(工学)。日本学術振興会 特別研究員DC1 採用。ソフトウェア品質管理プロセスの自動化に関する研究に従事。
機械学習、ビッグデータ分析、プログラム解析、及び自然言語処理が研究領域。世界大学ランキング上位のMcGill大学(カナダ)で訪問研究員として、機械学習とビッグデータ分析技術を活用したソフトウェア開発支援システムを共同開発。 その後、アメリカに渡り、世界4大産業用ロボットメーカー ABB Group(2020年度 従業員数:10万5千人、売上規模:2.9兆円)にてソフトウェア研究者として、数多くの産学連携プロジェクトを牽引。
ABB社の双腕型ロボットYuMiを活用して工場生産ラインの自動化に向けた研究などが顕著。 ソフトウェア業界で世界的に権威のある国際会議ICSEやFSE、海外論文誌TSEなどで研究成果を数多く発表した実績。
特任助教及び(株)dTosh 代表取締役として、現在は数多くの グローバルな産学連携事業を牽引。Virginia Commonwealth University (アメリカ)、University of Waterloo (カナダ)などと連携し、数多くの企業をデジタル変革する研究支援を実施。
中川 賀史
奈良先端科学技術大学院大学 教育推進機構 イノベーション教育部門 特任准教授
大学時代より学生ベンチャー企業にジョインし活動。卒業後、旅行代理店、イベント会社勤務を経て、現在に至る。ATRから財団法人大阪市都市型産業振興センター(現、公益財団法人大阪産業局)に出向し、産学連携人材育成事業や中小企業支援、スタートアップ支援となる業務を行う。現在は、大阪イノベーションハブを勤務地として6年目を迎え、ベンチャー企業や起業を目指す学生に対し、メンタリングや連携企業とのマッチングなど、イノベーション創出に向けた支援活動を行う。