GEIOT(ガイオット)IoT,AI,ビッグデータ時代のイノベーション人材育成プログラム

文部科学省「職業実践力育成プログラム」(BP)認定

先端科学技術分野において
「製品やサービス全体の設計と実現」や「国際的な視野での起業・事業創出」を
先導できる優秀なイノベーション人材育成を目指す

GEIOT(ガイオット)

本プログラムでは、IoT分野におけるグローバルアントレプレナー、イノベーション人材育成プログラムとして、2015年より実施してきました。2019年度より、IoTに加え、奈良先端科学技術大学院大学の得意とするAI, ビックデータ, バイオテックやナノマテリアル技術も活用し、より幅広い分野を対象としたプログラムにグレードアップし、基本的技術開発から、製品やサービス企画、ビジネスプラン構築まで、起業や新規事業創出に必要な基本的な知識やスキルを習得できる実践的コースワークを提供しています。

IoT,AI,ビッグデータ,バイオテック,ナノマテリアル分野での起業や新規事業創出に興味のある方、これら分野のみならず優れた技術を新規事業として展開するための方法論について学びたい方を、職種等にかかわらず受け入れます※1

GEIOTの中で産まれたアイデアをもとに実際のビジネス展開を目指す方には、本プログラムの終了後も、公益財団法人大阪産業局をはじめとする連携機関から支援を受けることができます。また、将来、奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科博士前期課程に入学した場合は、GEIOTの受講で認定された各授業科目の単位が一般科目の修了単位として加算可能です。

  1. GEIOTでは奈良先端科学技術大学院大学の正規科目を科目等履修生という立場で受講することになるため、原則、大学卒の資格が必要となります。これに該当しない場合は別途審査が必要となりますので、下記応募方法欄に記載の出願書類に加えて、履修証明プログラム履修資格審査申請書も提出下さい。資格審査の上、受講の可否を決定いたします。

基本コンセプト

GEIOTでは「チーム」によって問題を解決する、役割指向のアプローチをとり、起業を成功させるモデルに基づいたイノベーション人材育成カリキュラムを提供します。

本学が従来取り組んできた起業家育成科目と高度技術人材育成プログラムの成果を統合した、チームによる課題解決型の演習を多く取り入れ、それぞれの個人に向いた役割での育成に取り組みます。

役割指向の考え方は、イノベーションを生み出すうえで効率の良いエコシステムの形成にも大きく役立ち、実際の起業を見据えたプログラムをめざします。

履修プログラム

内容・
講習方法
テック指向ビジネスプランの構築を主題としたチームによるPBL(問題解決型学習、Project Based Learning)
目的先端科学分野におけるイノベーション人材の育成
総時間数145時間(総合科目99時間、技術科目46時間)
修了要件合計120時間以上(総合科目87時間、技術科目18時間を含む)
履修資格大学卒業相当者を対象とした履修証明プログラム
受講料一般社会人:330,000円、他大学大学院生:165,000円
定員30名程度
実施場所学外(調整中:2023年度はMOBIO産学連携オフィスセミナールーム)および奈良先端科学技術大学院大学
実施期間主に5月~8月の週末(9月以降の対外活動支援あり)2024年度の開校スケジュールはこちら(新しいウィンドウが開きます)
募集時期ホームページ等で募集要項を告知

講義内容

科目名
(科目分類・時間)
実施時期概要
イノベーション創出特論I/II
(総合・計30時間)
5-6月イノベーションの醸成とアイデア創出
イノベーション創出特論III/IV
(総合・計36時間)
6-7月アイデアの具体化・試作とビジネスプラン構築
イノベーション創出特論V
(総合・21時間)
8月ビジネスプレゼンテーション作成演習(合宿形式)
ラボ研修A/B
(技術・各6時間)
5-7月研究室訪問による最先端技術研修
プロトタイピング基礎A/B/C/D
(技術・各6時間)
6-7月サービス開発のための基礎技術講習
プロトタイピング実装
(技術・10時間)
6-7月総合的なプロトタイピングの実習
対外研修A/B
(総合・各6時間)
個別に調整ビジネスコンテスト等の外部イベントへの参加指導

学外(調整中、2023年度はMOBIO産学連携オフィスセミナールーム(クリエイション・コア東大阪 南館2F))および奈良先端科学技術大学院大学(奈良県生駒市高山町8916-5)にて実施。

合計120時間以上(総合科目87時間、技術科目18時間を含む)の履修を行い、所定の単位を取得された方には、本プログラムの履修証明書を授与します。

また、スケジュール的に問題のある方には、各受講生の状況に応じて、適切な受講プランを提案いたしますので、ご相談ください。

イノベーション創出特論I/II
総合科目・計30時間・各1単位

場所学外(調整中、2023年度はMOBIO産学連携オフィスセミナールーム)
日程6月の土曜を中心に実施

基本から、IoT、AI、ビッグデータ、バイオテックやナノマテリアル技術によるイノベーション創出につながる、先端科学技術の事業化に必要な起業家マインド、ノウハウ、課題発見・解決能力等を身につけることを目的とします.0から1を産み出す発想ワークショップから始まるビジネスプラン作成を通じて、事業成功に必要な経営戦略、財務戦略、マーケティング等の基本的知識を習得します.それにより自らの興味関心や専門性を活かした起業を可能にする実力を養成します.イノベーターによる講演やグループワーキングによるビジネスプラン作成を通じ、次代の流れを知る感性を養い、疑似ベンチャー組織の運営実務体験もできます.最終日には、チームで構築したビジネスプランをベンチャー支援経験豊富な弁護士、VC、イノベーター等にプレゼンしていただきます.単なるイベントに終わるのではなく、詳細な講評を聴いていただき、他のチームのプレゼンを含め、評価する力の養成を目指します.そしてイノベーション創出特論Ⅲ/Ⅳでのブラッシュアップ、プロトタイプ(試作品)製作へとつなげていきます.一定の分野は強くても、実務全般の観点からは弱点があると思われる方は、ぜひ、ご参加ください.欠席された講義の教材はデータ配布します。

イノベーション創出特論III/IV
総合科目・計36時間・各1単位

場所奈良先端科学技術大学院大学及び、学外(調整中、2023年度はMOBIO産学連携オフィスセミナールーム)
日程7月の土曜を中心に実施

イノベーション創出特論I/IIにおけるプランを磨きこみ、実現可能な事業実施能力を養成します。プロトタイプ(試作品)製作と、そのためのビジネスプランのブラッシュアップを行います。具体的には各種連携機関の専門家や業界による客観的な評価を受け、考え、修正する中で進化し続ける力を身に付けることを目標とします。こうして確立したビジネスプランの商品プロトタイプ(試作品)を、大学院スタッフを動員してサポートするハッカソン方式で製作します。これにより、ビジネスが具象化し、実際の起業時に必要最小限のプレゼンテーションが出来るようになります。ターゲットと事業支援者に理解しやすく、アプローチができるようになり、その過程で商品サービスの課題発見と解決を繰り返すことで大きな成功に近づいてゆく起業力の涵養を目的とします.現実にビジネスプランを具象化する経験を得ることができる貴重な機会です。世の中を変えるようなものを作り出したいと思われる方は、ぜひ、ご参加ください。イノベーション創出特論I/IIの単位を未修得の方でも、具体化可能なビジネスアイデアをお持ちの方や、既存チームに入ってもよいという方は参加可能です。

イノベーション創出特論V
総合科目・計21時間・計1単位

場所奈良先端科学技術大学院大学(合宿形式での実施)
日程8月中旬以降の金曜午後~日曜午前で実施

これまでに受講してきたイノベーション創出特論I~Ⅳの内容の集大成として合宿形式で演習を行います。イノベーターとして成功するために不可欠な「ビジネスモデル、ビジネスプランを伝える力」を身につけることを目的に、各地で開催されている「ビジネスピッチコンテスト」への出場・入賞や「クラウドファンディングサイト」への出品などを目指した一連の作業を体験し、自らのビジネスプランを5分間のビジネスピッチによってわかりやすく魅力的に相手に伝えるテクニックを体得するとともに、プレゼンテーションで利用するビデオなどの素材を作成します。その際に必要となる知識については専門家による講義を適宜行います。具体的には以下の内容を含みます。

1日目

  • ブリーフィング:本合宿での実施内容の説明を行い、受講者は、目的と目標をコミットする。以降実施する対外研修に向け、各地で開催されるビジネスプランコンテストと様々なクラウドファンディングについて、詳細と特徴について説明する。また、ビジネスプランコンテストで受賞、入賞するためのノウハウを紹介する「ビジネスプランコンテスト必勝講座」を開催。
  • 動画作成ワークショップ(WS):プレゼンテーションで、プロダクトやサービスを具体的に可視化するための動画作成を、講義とWS形式で実践する。

2日目

  • 動画発表:前日に作成した動画を発表し、講師陣やTAからのフィードバックを行う。
  • ピッチ講習:短時間のプレゼンテーションで、ビジネスモデルのポイントと熱い想いを正確に伝える手法を学ぶ。
  • プレゼンテーション資料の作成・ピッチ練習:講習で学んだテクニックを活用した資料作成とピッチ練習を行い、ブラッシュアップを行う。

3日目

  • コンテンツ作成:作成した動画(PV)とブラッシュアップしたスライドを使用し、プレゼンテーション用のコンテンツを作成する。
  • ピッチの実施とフィードバック:5分間のピッチを行い、ビジネスプランコンテストによくある評価基準をベースに評価し、アドバイスおよびフィードバックを行う。また、他の発表者に対する評価からも学ぶ、オープンメンタリング形式で実施する。

ラボ研修A/B
技術科目・各6時間

場所奈良先端科学技術大学院大学
日程5月~7月の期間中に、受け入れ研究室と個別に調整して決定
対象分野ソフトウェア、ネットワーク、セキュリティ、ロボティクス、マルチメディア処理、ユビキタスコンピューティング

IoT、AI、ビッグデータ、バイオテックやナノマテリアル技術を特徴付ける技術分野を上記対象分野から一つ選択し、その最先端研究にとりくむ研究室を訪問して、最新動向や最先端技術について学ぶことで、イノベーティブな視点を獲得します(A,Bそれぞれ異なる1研究室を選択します)。

プロトタイピング基礎A/B/C/D
技術科目・各6時間

場所奈良先端科学技術大学院大学
日程6月~7月

主に、情報系学科出身者以外の人を対象に、IoT、AI、ビッグデータ、バイオテックやナノマテリアル技術のプロトタイプ制作に有用な基礎技能の講習を行います。下記A~Dの4テーマ(各3時間×2日)が提供されるので、自分に必要な部分のみを選択して受講することもできます。また、自習のためのスペースが提供されるので、マイペースで実習に取り組むことができます。

プロトタイピング基礎A

  • 前半:Raspberry Piによるソフトウェア開発の基礎を学ぶ。
  • 後半:センサをRaspberry Piに接続し、そのデータを読み込んでネットワークにツイートするプログラム(BOT)等の作成実習を行う。

プロトタイピング基礎B

  • 前半:MQTTプロトコルを使ってセンサデータをSango等のクラウドにあげるPub/Subシステムの構築を学ぶ。
  • 後半:TableauやDataSpiderなどを利用してデータを可視化するサービスの構築実習を行う。

プロトタイピング基礎C

  • 前半:機械学習ソフトウェアの基礎的な技術について学ぶ。
  • 後半:実データを対象とした機械学習技術を応用したプログラムの作成について学ぶ。

プロトタイピング基礎D

  • 前半:3DCADを使った基本的なスケッチと基本形状の作成について学ぶ。
  • 後半:3DCADによる詳細形状の作成、部品組立、3Dプリンタによる3次元モデルの造形実習を行う。

プロトタイピング実践
技術科目・計10時間

場所奈良先端科学技術大学院大学
日程6月~7月

プロトタイピング基礎A~D等によって習得したプロトタイピング技能を活用し、各自で考えたビジネスプランにおける製品やサービスの技術的要件を確認するためのプロトタイプを作成することを通して、プロトタイピングの実践力を身につけることができます。

対外研修A/B
総合科目・各6時間

場所奈良先端科学技術大学院大学及び、学外(調整中、2023年度はMOBIO産学連携オフィスセミナールーム)
日程個別に調整

プログラムの集大成として、チームを組織して連携組織等で実施されるビジネスチャレンジ等のコンペティション(外部イベント)に参加します。学外のチームと競い合うことで、自らの製品アイデアやビジネスプラン、プレゼンテーションスキルの向上に役立てます。また、将来の本格的なビジネスチャレンジに向けたノウハウを得ることもできます。対象となる外部イベントをA、Bそれぞれ1つ、指導教員のアドバイスに基づいて決定します。AとB併せて2件合計12時間までを履修時間に含めることができます。

参考図書

ビジネスモデルを見える化するピクト図解(板橋 悟 著)ダイヤモンド社
ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書(アレックス・オスターワルダー 著)翔泳社

過去の実績

ビジコン
入賞等
起業および
助成獲得
2023年2件助成(関西テック・クリエイターチャレンジ)3件
2022年2件
2021年1件
2020年3件
2019年1件
2018年1件
2017年9件起業1件
2016年8件起業2件
2015年16件JST START採択1件
(IoT分野300万円)
2014年6件JST START採択1件
(ロボティクス分野300万円)

受講申し込み

受講料

一般社会人330,000円
他大学大学院生165,000円

応募方法

以下の受講申込書(履歴書含む)に必要事項を記入の上、下記まで電子メールで申し込みください。

GEIOT申込書 (PDFをご利用の方 / Wordをご利用の方)

メール送付先:
geiot-contact@is.naist.jp

また、以下の書類も併せて事務局まで、ご郵送ください。事務局の住所は、本案内の最後に記されています。

  1. 最終出身学校の卒業証明書・成績証明書
  2. 写真(縦3.0cm 横2.4cm) 2枚
  3. 在留カード(両面)の写し(外国人のみ提出)
  4. 選考結果通知用封筒(384円分の切手貼付の定形封筒。郵便料金が改定された場合は、改定後の郵便料金分の切手を封筒に貼付してください)

郵送先:
〒630-0192 奈良県生駒市高山町8916-5
奈良先端科学技術大学院大学 教育推進機構 イノベーション教育部門

応募締切

1次締切お問い合わせください
2次締切お問い合わせください

先着順で受付を行い、審査を行ないます。受け入れ可能人数を超える応募があった場合は、受付をお断りする場合もありますのでご承知ください。郵送物の到着が遅れる場合は、事前にGEIOT事務局まで連絡ください。

問い合わせ先

〒630-0192 奈良県生駒市高山町8916-5
奈良先端科学技術大学院大学 教育推進機構 イノベーション教育部門
Mail: geiot-contact@is.naist.jp
TEL:0743-72-6231

Go to Top